「Amazonの大口出品にかかる手数料はどれくらい?」
「他にはどんな手数料がかかるの?」
「Amazonの手数料は高い?安くする方法があれば知りたい」
Amazonには、大口出品と小口出品の2つの形態があります。どちらも手数料はかかりますが、出品個数に応じて最適なほうを選ぶことで無駄なコストをかけずに済みます。
Amazonには大口出品や小口出品以外にもいくつかの手数料がかかるため、きちんと把握して十分な利益を得られるようにすることが大切です。
今回は、物販歴7年以上、Amazonでの販売のノウハウについても熟知しているTasが、以下の内容を解説します!
- Amazonの大口・小口出品手数料について
- 他プラットフォームとの比較
- 大口出品のメリット
- 手数料を抑える方法
Amazonでの販売で儲けをしっかり出したいと考える方は、ぜひ最後までご覧ください。
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Amazonの大口出品で必要になる手数料一覧|小口出品との違いは月間登録料のみ
大口出品で必要になる手数料は以下の4種類+αです。
- 基本手数料(月間登録料)
- 販売手数料
- カテゴリー別成約料(一部ジャンルのみ)
- FBA手数料
- 【+α】その他手数料
詳しい内容を見てみましょう。
1.基本手数料(月間登録料)
Amazonで出品する場合、大口出品か小口出品を選びます。
大口出品
大口出品は、月額4,900円がかかります。
たとえ商品を出品しなくても、費用は毎月発生します!
小口出品は1商品100円の手数料がかかるため、月49点以上の商品を出品する方は、大口出品がおすすめです。
大口出品は、月額料金がかかる代わりにさまざまな機能やサービスが使えるメリットもあります。こちらについては、後ほど詳しく紹介します。
小口出品
小口出品は、月額料金がかかりません。その代わりに、1商品ごとに100円の手数料がかかるプランとなっています。
月に49点以内の商品を出品する場合は、小口出品のほうが基本手数料を節約できます。ただし、大口出品と同様に、その他の手数料がかかってくる点には注意が必要です。
出品に関するさまざまなツールは使えませんが、そもそも出品数が少なく、ツールが必要ない方には節約できるプランです!
2.販売手数料
Amazonでは、カテゴリーごとに販売手数料を設けています。一部を以下に紹介します。
- 本、CD・DVD:15%
- カメラ、パソコン:8%
- ドラッグストア・ビューティ:1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は8%、超える場合は10%
- スポーツ&アウトドア:10%
- Amazonデバイス用アクセサリ:45%
- TVゲーム、PCソフト:15%
- 文房具・オフィス用品:15%
- 大型家電:8%
一部を除いてほとんどが8~15%です!
また、ジャンルによっては最低販売手数料(30円)が設定されています。たとえば、150円の文房具を販売する場合、手数料15%は22.5円ですが、最低販売手数料である30円が適用になるということです。
その他のジャンルの手数料が知りたい方は、Amazon公式サイトの「出品にかかる費用」をチェックしてみてください。
3.カテゴリー別成約料(一部ジャンルのみ)
メディア系の商品は、大口出品・小口出品にかかわらずカテゴリー成約料がかかります。2023年10月時点の日本での「カテゴリー手数料」は以下のとおりです。
- 本:80円
- CD・レコード:140円
- DVD:140円
- ビデオ(VHS):140円
カテゴリー別成約料は変動するので、随時最新情報をチェックしておきましょう!
4.FBA手数料
FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用する際にも、手数料がかかります。
配送代行手数料
FBAの配送代行手数料には、以下の内容が含まれています。
- ピッキング
- 梱包
- 配送
- カスタマーサービス
- 返品
1商品あたりの手数料は小型サイズで288円から、「FBA小型軽量商品プログラム」を利用する場合は208円からです。商品のサイズや重量が大きくなるほど配送料も高くなります。
最も大きな「特大型サイズ区分4」はサイズ260cm以内、50kg以内で5,625円です!
在庫保管手数料
在庫保管手数料は「服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー」とそれ以外に分けられています。また、利用月によっても金額が異なります。
【服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー以外】
月 | 小型/標準 | 大型/特大型 |
---|---|---|
1月~9月 | 5.676円 ×([商品サイズ(㎤)] /(10cm x 10cm x 10cm) × [保管日数] / [当月の日数] | 4.370円 ×([商品サイズ(㎤)] /(10cm x 10cm x 10cm) × [保管日数] / [当月の日数] |
10月~12月 | 10.087円 x ([商品サイズ(㎤)] /(10cm x 10cm x 10cm) x [保管日数] / [当月の日数] | 7.760円 x ([商品サイズ(㎤)] /(10cm x 10cm x 10cm) x [保管日数] / [当月の日数] |
【服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー】
月 | 「小型/標準」も「大型/特大型」も同様 |
---|---|
1月~9月 | 3.10円×([商品サイズ(㎤)] /(10cm x 10cm x 10cm)×[保管日数] / [当月の日数 |
10月~12月 | 5.50円 ×([商品サイズ(㎤)] /(10cm x 10cm x 10cm) × [保管日数] / [当月の日数] |
計算方法がややこしいですが、以下のようなやり方で算出します。
縦、横、高さが20cmのファッション小物を1月に1ヶ月間保管した場合
計算方法→3.10×20×20×20(㎤)÷(10cm x 10cm x 10cm)=24.8円
在庫保管手数料はそれほど高い金額ではありませんね。ただし、商品の数や保管期間が長くなるとそれだけ手数料もかかってしまいます!
5.【+α】その他手数料
その他にも、以下の手数料が発生します。
- 大量出品手数料:12か月販売実績がない場合、対象の出品商品あたり0.05円の月額手数料がかかる。ただし、最初の200万件までは手数料が免除になる
- FBAにある在庫を返送する際の手数料:返品があった場合は、販売手数料が出品者に返金される。その際に500円、または販売手数料の10%、どちらか小さい方が手数料として引かれる
- FBAのオプションにかかる手数料;小型軽量商品プログラム、定期おトク便、海外配送など
いろいろな手数料がかかりますが、出荷にかかる費用はAmazon公式の「料金シミュレーター」である程度把握できるので、ぜひ利用してみてください!
Amazon大口出品の手数料は高い?楽天やYahoo!ショッピングとの比較
Amazonは手数料が高いように見えますが、他の主要なショッピングサイトとどれくらい違うのか比較してみましょう。
ショッピングサイト | 販売にかかる手数料 |
---|---|
Amazon | 売上高の8~15%程度 |
楽天市場 | 月の売上高の2~7%程度 (※別途システム利用料や決済サービス利用料が必要) |
Yahoo!ショッピング | 基本的に無料 (有料出店のプランもあり) |
Yahoo!は基本的に無料ですが、楽天の場合はプランによっては月に5万円ほどのランニングコストがかかることもあります。
販売手数料だけを比較すると、Amazonが高めです。しかし、Amazonにある梱包や発送、返金対応などを行ってくれるFBAサービスは、他のショップにはありません。
多少手数料がかかっても手間を省けるほうがいいと考える方にはAmazonがおすすめです!
なお、AmazonFBAを利用するメリットは、関連記事「【改善できる】AmazonFBAで儲からない8つの理由!稼ぐための12の対策も紹介」にて詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
「そもそもAmazonで販売する基本を知りたい」「物販で稼ぐコツが知りたい」という方は、Tas公式LINEにご登録ください。ネット物販ガイドブックや限定動画など、必要な情報をまとめて入手できます!
Amazonで手数料が発生する大口出品を選ぶ7つのメリット
Amazonの大口出品は、月額費用や各種手数料がかかります。しかし、それでも利用するメリットが多数あります。
- 在庫ファイルで商品登録できる
- レポートを簡単に取得できる
- カートを獲得できる
- Amazonで販売していない商品を新たに出品できる
- 決済方法や日時を指定できる
- 無料のサイトよりも大きく稼ぎやすい
- 自社サイト販売に比べてコスパがいい
1つずつ確認してみましょう。
1.在庫ファイルで商品登録できる
Amazonで販売するには、まず商品登録が必要です。商品の点数が多いと、1つずつ入力するのは手間がかかってしまいます。
しかし、大口出品の場合は在庫ファイルで一括登録が可能です。
在庫ファイルのテンプレートからスプレッドシートによる商品テンプレートをダウンロードし、必要な項目を入力します。そして、Amazonセラーセントラルへアップロードすれば、登録が完了します。
大量の商品がある場合、1つずつASINを登録するのは大変なので、かなり手間が省けるはずです!
2.レポートを簡単に取得できる
Amazonの大口出品を利用する場合、各種レポートを簡単に入手できます。以下のような項目が取得可能です。
- ビジネスレポート(売上額、注文数、購買率など)
- 注文レポート(注文情報)
- FBAに関するレポート(在庫、手数料、返品など)
- ペイメントレポート(決済情報)
- 広告レポート(広告の成果)
自分で必要なレポートを好きなタイミングで取得できます。売上や広告を分析して売上アップの対策を練ったり、注文情報を整理したりが簡単にできて便利です。
3.カートを獲得できる
「カート」とは、Amazonのサイトで「カートに入れる」と表示されることです。
多くの方がこのボタンから購入します。そして、カートを獲得できるのは大口出品の販売者のみ。
カートを獲得できない場合は、その下のボタンをわざわざクリックしなければならないため、購入される確率はかなり低下します。
大口出品したからといって必ずしもカートが取れるとは限りません。しかし、小口出品ではカートが取れる可能性がゼロなので、大口出品一択と言えます!
4.Amazonで販売していない商品を新たに出品できる
Amazonでは、同一商品は1つのページに掲載するというルールがあります。既存の商品であればすでに登録されているページに出品することになります。
しかし、OEM商品(オリジナル商品)を販売する場合は、既存のページが存在しません。Amazonにない商品を販売できるのは大口出品のみです。
OEM商品を販売するなら月49個以上は売れる可能性が高いので、大口出品を選んで問題ありません!
また、すぐにOEM商品を販売する予定がなくても、将来的に挑戦する可能性があるなら大口出品のほうがいいでしょう。
5.決済方法や日時を指定できる
大口出品者は、決済方法の選択肢を広げたり日時指定したりできます。購入者にとっても便利であり、商品の売れやすさにもつながります。
小口出品でも、クレジットカードやAmazonギフト券などは利用可能です。しかし、大口出品を選ぶと、コンビニ決済や電子マネー、代引きなども利用できるようになります。
購入者のライフスタイルもそれぞれなので、選択肢の幅が広いほうが多くの方に購入してもらえる可能性が高まります!
6.無料のサイトよりも大きく稼ぎやすい
物販で利益を得るなら、手数料がかかるサイトがおすすめです。
メルカリやヤフオクなどを利用すれば、手数料をかけずに販売は可能です。Amazonでも小口出品なら無料でスタートできます。数万円程度の売上でいいのであれば、無料のサイトでもいいでしょう。
しかし、100万円単位の売上を狙うなら有料サイトのほうが目標を達成しやすくなります。
ヤフオクやメルカリで100万円以上稼ごうとすると、かなりの手間がかかってしまい、無理を強いられてしまいます…!
また、初めのうちは「月数万円の稼ぎでもいい」と考える方も、次第に「もっと稼ぎたい」「もっと収入が増えたら新しいことに挑戦できるのに…」と、欲が出てくるものです。
稼ぐポテンシャルの高いサイトを選んだほうが、スピード感も出やすく早い段階で多くの収入を得ることが期待できます。
7.自社サイト販売に比べてコスパがいい
自社サイト販売も、販売先の選択肢に入ります。しかし、稼ぐまでの難易度はAmazonなどでの販売に比べるとかなり高くなります。
初心者が100万円を目指すなら、Amazon大口出品がおすすめです!
自社サイト販売の場合、サイトの構築代や月額費用など意外とコストがかかるものです。選ぶシステムにもよりますが、月3~5万円ほどの費用がかかることも。また、外注するとなればそのぶんの費用も上乗せされます。
AmazonもFBA利用料といったコストがかかりますが、できることと、かかる費用を比べると、かなりコスパがいいと言えるでしょう。
Amazonの大口・小口出品の手数料を安くする3つの方法
AmazonでFBAを利用して販売するには、大口出品・小口出品を選ぶ必要があります。できるだけコストをかけずに済むように、3つのポイントを解説します。
- カテゴリー成約料がかからないジャンルを選ぶ
- 販売手数料が低いカテゴリーを選ぶ
- 販売数が少ないうちは自社出荷する
1つずつ見てみましょう。
1.カテゴリー成約料がかからないジャンルを選ぶ
以下のジャンルは、販売手数料にくわえて「カテゴリー成約料」がかかります。
- 本
- CD・レコード
- DVD
- ビデオ(VHS)
上記のジャンルは販売手数料が15%と高めに設定されている上、別途カテゴリー成約料が80~140円ほど必要です。
これから販売ジャンルを選ぶなら、なるべく手数料がかからないものを選ぶといいでしょう!
2.販売手数料が低いカテゴリーを選ぶ
Amazonでは販売手数料がかかりますが、8~15%と幅があります。また、ジャンルによっては1商品あたりの売上合計により、販売手数料が変わるものもあります。
ジャンルに迷うなら、公式サイトで手数料をチェックしてから候補を絞るのも選択肢のひとつです!
なお、Amazonデバイス用アクセサリのみ45%の販売手数料がかかるため、取り扱うのは控えましょう。
3.販売数が少ないうちは自社出荷する
AmazonFBAサービスを利用すれば、梱包や出荷、返品対応などの手間を省けます。しかし、利用手数料も発生してしまいます。
売上が少ないうちは、手数料がかなりの負担になることもあります…!
販売を始めたばかりで取扱数が少ないうちは、自分で配送関連の作業を行ったほうが手数料を節約できるでしょう。商品形態や自社での発送スキームの整備具合にもよりますが、ある程度販売数が増えてきたらFBAサービスを利用するのがおすすめです。
自社で出荷する場合の配送方法の選び方やおすすめサービスについては、関連記事「【解決】Amazon自己発送を安くできるサービス5選!ベストな配送方法の選び方も解説」にて解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
ぜひ本記事を参考に、Amazonの大口発送の手数料と利用するメリットを把握し、最適な手法を選択しましょう。
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