Amazonで商品を販売する際には、販売後の設定やサービスの導入が、売上拡大や効率的な運営において非常に重要です。特に、ブランドの成長や収益の最大化を目指す中国輸入や自社ブランドを扱う場合、これらの設定をしっかりと活用することで、効率化と収益性の向上が期待できます。
この記事では、Amazonで販売を始めた後に必ず導入すべき8つの設定と、無料サービスについて詳しく解説します。これらを活用することで、販売管理の自動化や顧客体験の向上を図り、結果的に競合との差別化が可能となります。
Amazonでのビジネス運営において、「設定が少し面倒…」「どのサービスを使えば良いのかわからない」という悩みを持つ方も多いでしょう。今回ご紹介する設定とサービスは、基本無料で使えるもので、導入しやすいものばかりです。売上アップやコスト削減に直結する内容も含まれているため、すぐにでも実践していただけるでしょう。
つまり、Amazonで販売し始めたらノールックで登録しておくべきものということです!
本記事では、以下の8つのポイントについて解説していきます。
- 他販路展開サービスの活用
- まとめ買いプロモーションの設定
- クロスセル・アップセルの導線設計
- ブランド割引の利用
- B2B設定
- 中小企業バッジの申請
- 在庫紛失リカバリーサービス
- 広告費の決済方法変更
これらの設定を一つひとつしっかりと行うことで、今まで見過ごしていた収益の取りこぼしや、無駄なコストを減らすことができます。では、早速次章から具体的な設定やサービスについて詳しく解説していきましょう。
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1.他販路展開サービスの活用
Amazonでの販売を軸にしている場合でも、他販路に展開することで新たな売上のチャンスが広がります。特に、楽天やYahoo!ショッピング、Qoo10など、複数のECプラットフォームに自動で出品・連携できるサービスは、Amazonセラーにとって非常に有効なツールです。
セールモンスターとハンロプラス
Amazonでの商品を他のプラットフォームに自動で展開できる代表的なサービスが「セールモンスター」と「ハンロプラス」です。この2つのサービスを活用することで、Amazonでの出品商品を楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10、メルカリショップスといった他販路へも展開し、販売機会を大幅に増やすことができます。
次のリンクは弊社の紹介リンクです。こちらから登録していただけると嬉しいです。
・セールモンスター
・ハンロプラス
どちらも同じ他販路展開サービスですが、片方だけでなく両方登録をしましょう。単純にその分だけ販売する面が増えますので売上も底上げされやすいです。
なぜ他販路展開が重要か?
Amazonは確かに大きな市場ですが、他のプラットフォームにも展開することでリーチできる顧客層が増え、より多くの販売機会が得られます。特に、楽天市場やYahoo!ショッピングは日本国内のEC市場において非常に大きな存在感を持っており、これらに出品することでAmazon以外の顧客層にアプローチできます。
また、他の販路で売れた商品もFBAを利用して配送できるため、物流面の手間を大幅に軽減できます。複数の販路にわたって在庫を分ける必要がなく、Amazonに在庫をまとめて管理できるのも大きな利点です。
こちらのやることはサービスの登録と価格設定のみ!あとは勝手に売れたらFBAから出荷してくれますので本当にラクです♪
注意点
これらのサービスを利用する際には、FBAから出荷する送料に注意が必要です。Amazonの通常販売最多際のFBA出荷作業手数料とは異なるため、セールモンスターとハンロプラス上での価格設定を適切に行わないと、FBAのマルチチャネル配送料金で利益が削られる可能性があります。
他販路展開サービスで売れた時の出荷費用はFBAマルチチャネルサービスの料金がAmazonアカウントから引かれます。この送料を支払った上で利益が出る販売価格を設定するように気をつけてください。
2.まとめ買いプロモーションの設定
Amazonで売上を伸ばすための効果的な手法の一つに、まとめ買いプロモーションがあります。このプロモーションを設定することで、複数商品を購入する際に割引を提供し、注文単価の向上を狙うことができます。特に、単価の高い商品や消耗品を扱う場合、このプロモーションは顧客に追加購入を促す非常に有効な手法です。
まとめ買いプロモーションのメリット
1. 注文単価の向上
Amazonでの売上を伸ばすには、お客様一人当たりの注文単価を上げることが非常に重要です。単純に商品価格を上げるのは難しい場合が多いですが、複数購入時の割引を提供することで、顧客が一度により多くの商品を購入する動機付けを行うことができます。たとえば、「4点購入で5%オフ」といったプロモーションは、価格競争に巻き込まれずに利益を増やす手段となります。
2. 成約率の向上
まとめ買いプロモーションを提供することで、成約率を向上させることが可能です。顧客が「せっかくなら安くなるから多く購入しよう」と思うきっかけを作りやすくなり、結果的に販売数の増加につながります。特に、まとめ買いによって商品1点あたりのコストが下がることが、購入意欲を高めるポイントです。
3. Amazon SEO対策への効果
まとめ買いプロモーションによって、注文数が増加するとAmazon内でのSEOにも良い影響を与えます。販売データが良くなることで、Amazonのアルゴリズムによって商品の露出が高まり、検索順位の向上が期待できます。これは一時的な売上向上だけでなく、長期的な販売パフォーマンス改善にも寄与します。
まとめ買いプロモーションの設定方法
Amazonセラーセントラルのメニューから、「広告」→「プロモーション」と進み、プロモーション作成画面へ移動します。以下のステップで簡単に設定が可能です。
- 割引の種類を選択します。「○点購入で△%オフ」などの割引率や「1点購入でもう1点無料」などのプレゼント付き購入を選ぶことができます。
- 購入数量と割引率を入力します。たとえば、4点購入で5%割引を設定する場合、購入数量に「4」、割引率に「5%」を入力します。
- 対象商品の選択:プロモーションを適用する商品をプルダウンメニューから選択します。
- プロモーションコード:顧客が割引を受ける際に入力するプロモーションコードの有無を選択します。コードなしの場合、商品詳細ページに直接プロモーションが表示されます。
- キャンペーンの併用可否を設定します。ほかのプロモーションやクーポンとの併用を許可するか否かを選びます。
詳しい設定画面については以下の記事と動画をご確認ください。
注意点
プロモーション設定時には、顧客にとって魅力的な割引率を設定することが重要です。また、利益が圧迫されないように、送料や手数料などのコストを考慮して、適切な割引率を設定しましょう。特に、過度な割引を設定すると、利益率が下がりすぎてしまう可能性があるため、慎重に調整してください。
3.クロスセル・アップセルの導線設計
Amazonでの販売では、1つの商品だけを購入する顧客に対して、関連商品や上位互換の商品を提案することで、売上をさらに拡大することができます。これを実現するために効果的なのが、クロスセル(関連商品の提案)とアップセル(上位商品への誘導)です。
クロスセルのメリットと実践方法
クロスセルは、顧客が購入する商品に関連するアイテムを提案する方法です。たとえば、シャンプーを購入している顧客に対して、同じブランドのコンディショナーやヘアケア商品を提案することで、追加購入を促すことができます。
クロスセルで利用できるAmazon機能
- A+コンテンツの比較モジュール:ブランド登録をしているセラーは、A+コンテンツで関連商品を表示するモジュールを利用できます。これにより、購入しようとしている商品に関連するアイテムを目立たせ、ついでに買いたくなるような流れを作ることができます。
- ブランドストーリー機能:ブランドストーリー機能を使用して、他の自社商品のストーリーや関連性を伝えることができます。これにより、顧客が「このブランドなら他の商品も試してみたい」と感じやすくなり、クロスセルの成功率を高めます。
- スポンサー広告商品ターゲティング:関連商品や高価格な上位商品をターゲットにして、プロダクトページ内に広告を表示できます。これにより、顧客が検討している商品の代わりに、上位商品に目を向けさせることが可能です。
クロスセルの具体例
- 家電商品を購入した際に、専用のアクセサリーや保護ケースを提案する。
- キッチン用品を購入した顧客に対して、同じシリーズの調理器具を提案する。
アップセルのメリットと実践方法
アップセルは、顧客が購入しようとしている商品よりも、上位の商品やより高機能な商品を提案することで、顧客単価を向上させる方法です。たとえば、基本モデルのカメラを購入しようとしている顧客に対して、プロ仕様の上位モデルを提案することが考えられます。
アップセルで利用できるAmazon機能
- スポンサー広告(SP広告)商品ターゲティング:関連商品や高価格な上位商品をターゲットにして、プロダクトページ内に広告を表示できます。これにより、顧客が検討している商品の代わりに、上位商品に目を向けさせることが可能です。
- A+コンテンツの比較表:A+コンテンツ内で、商品間の違いを比較する表を掲載し、上位商品のメリットをわかりやすくアピールできます。
アップセルの具体例
- スマートフォンを購入しようとしている顧客に、より大容量で高機能な上位モデルを提案する。
- ベーシックな調理器具を購入しようとしている顧客に、プロ仕様の高価格帯モデルを提案する。
クロスセルとアップセルを効果的に設計するコツ
- 関連性の高い商品を選ぶ:クロスセルやアップセルを効果的に行うためには、顧客が興味を持ちやすい関連商品や上位商品を提案することが重要です。無理に高価格な商品を提案するのではなく、購入予定の商品に自然に関連するものを選びましょう。
- 視覚的にわかりやすいコンテンツを提供:A+コンテンツや比較表を活用して、顧客が違いをすぐに理解できるような視覚的要素を取り入れることが効果的です。比較表や画像を使って、商品の特徴やメリットを強調しましょう。
4.ブランド割引の利用
Amazonでの販売において、ブランド割引を上手に活用することで、顧客に対する魅力的なオファーを提供し、リピーターの獲得や新規顧客の獲得を目指すことが可能です。特に、ブランド認知度の向上や、カート落ち顧客への再アプローチに効果的です。
正直これはかなりデカいです。
ブランド割引とは?
ブランド割引は、Amazonのセラーセントラル内で設定できる割引機能の一つで、特定の期間中にブランド商品を割引価格で提供するものです。この割引は商品ページに表示されるため、目立ちやすく、顧客に対して強力な購買インセンティブを提供します。これを利用することで、購入を迷っている顧客やリピーターに対して割引を訴求し、購入を促進します。
ブランド割引を活用するメリット
1. カート落ち顧客へのアプローチ
Amazonでカートに商品を入れたまま購入に至らない顧客は少なくありません。このようなカート落ち顧客に対して、割引を提示することで再度購入意欲を引き出すことが可能です。ブランド割引を適用することで、購入を迷っていた顧客に対し「今ならお得に買える」という明確なインセンティブを提供できます。
2. リピーターの獲得
ブランド割引はリピーター獲得にも効果的です。定期的に割引を提供することで、既存顧客が再度購入する可能性を高め、リピーターとなるきっかけを作ります。特に消耗品や、一定期間ごとに購入される商品に対して割引を適用することで、リピート購入を促すことができます。
3. ブランド認知度の向上
割引が適用された商品は、Amazon内の検索結果や商品ページで目立つように表示されます。これにより、新規顧客に対してもブランドをアピールすることができ、ブランド認知度の向上につながります。特にセール期間中などは、割引表示が目立つため、通常よりも多くの目に留まりやすくなります。
ブランド割引の設定方法
ブランド割引は、Amazonのセラーセントラルから簡単に設定できます。以下のステップに従って、割引を適用しましょう。
- **セラーセントラルのメニューから「広告」→「プロモーション」**に進みます。
- **「割引」**を選択し、適用する商品と割引率を設定します。
- 割引期間を設定し、どの期間に適用するかを指定します。特にセール期間や季節商戦など、購買意欲が高まる時期に合わせて設定することが効果的です。
- 適用対象商品を選択します。特定のカテゴリやブランド内の商品に対して割引を適用することができます。
- 顧客層をターゲティングして割引を提供します。新規顧客だけでなく、リピーター向けの割引を設定することも可能です。
セグメントの対象人数が1,000人以上いないと設定できないので注意してください。
5.B2B設定
Amazonでは、個人顧客向けだけでなくB2B(企業間取引)向けにも商品を提供することができます。B2B設定を行うことで、法人顧客や大口注文を希望する顧客に対して、特別価格や数量割引を提供し、売上規模をさらに拡大することが可能です。
B2B設定のメリット
1. 法人顧客へのアプローチ
Amazonビジネスでは、法人顧客に特化したマーケットが存在します。B2B設定を活用することで、企業や団体向けに商品を販売することができ、通常の個人販売よりも大口の注文を受けやすくなります。特に、オフィス用品や工業用品、消耗品などを扱う場合、法人顧客は安定した需要が見込まれるため、B2B取引は非常に有効です。
2. 大口注文の受け入れ
B2B設定では、大口注文に対して数量割引や特別価格を設定することができます。例えば、特定の数量以上を購入する顧客に対して、自動的に割引を提供することで、より多くの商品を一度に購入してもらうことができます。これにより、顧客単価の向上が期待でき、リピーターとしての法人顧客を確保しやすくなります。
B2B設定の方法
Amazonセラーセントラルでは、簡単にB2B設定を行うことができます。以下のステップで設定を進めましょう。
- **セラーセントラルのメニューから「価格設定」→「B2B価格」**に進みます。
- 数量割引を設定します。たとえば、「10個以上購入で10%オフ」といった数量に応じた割引を設定することが可能です。
- 特別価格の設定:法人顧客向けに、個人顧客よりも安い特別価格を設定することができます。これにより、大口の法人顧客が価格に魅力を感じて購入しやすくなります。
B2B割引の設定だけなら在庫管理画面からも行うことが可能です。
B2B設定をしていなくてもビジネスアカウント経由の売上確認をB2Bセントラル上で行うことができます。「法人向けの商材か分からない」という場合はまずB2Bセントラルでビジネスアカウント経由の売上が発生するのかを確認してから設定を行うというのも有効。
B2B設定を活用する商品例
B2B設定が有効な商品には、以下のようなものがあります。
- オフィス用品(プリンター用紙、インク、オフィス家具など)
- 消耗品(クリーニング用品、トイレットペーパーなど)
- 工業用品(工具、部品、作業服など)
- 飲食関連商品(大量購入が一般的な食品、飲料など)
注意点
B2B設定を行う際には、大口注文の在庫管理が重要です。法人顧客の注文は一度に大量の商品を購入することが多いため、在庫が十分に確保されていないと欠品や納期遅れが発生する可能性があります。B2B向けの商品を販売する場合は、十分な在庫管理体制を整えることが求められます。
6.日本の中小企業バッジを申請
Amazonでは、日本の中小企業バッジを取得することで、自社商品が国内企業の商品であることをアピールでき、消費者からの信頼度を高めることができます。このバッジは、消費者が「安心できるセラーから購入したい」という気持ちを持っている場合、購買意欲を促す効果があります。特に、中国輸入系商材を扱う場合は安心できないセラーが多いため、消費者も購入に躊躇するシーンが出てきます。ここで中小企業バッジが付いている商品を提示できれば安心材料になることは間違いありません。
中小企業バッジのメリット
1. 信頼性の向上
中小企業バッジを取得することで、消費者に対して信頼感を与えることができます。「大手ではなく小さな企業から商品を買いたい」という顧客層に対して、企業の規模をアピールすることができるため、購買意欲を高める要因となります。
2. 差別化
多くの競合がいるAmazon市場において、中小企業バッジを取得することで、他のセラーとの差別化が可能になります。特に、商品の品質や価格が競合と似ている場合でも、バッジの有無が購入を左右するケースが増えてきています。
3. Amazonでの露出強化
中小企業バッジを取得することで、Amazon内での表示が強調され、商品ページや検索結果で目立ちやすくなります。消費者はバッジを確認しやすくなるため、他の中小企業を応援したいという思いを持つ顧客に対して、より高い訴求効果が期待できます。
SEO対策に大きく繋がるとかではないです。
中小企業バッジの申請方法
中小企業バッジは、Amazonの規定を満たす中小企業であれば簡単に申請することができます。取得条件は以下の通りです。
中小企業バッジ取得条件
・ブランド登録済みであること
・日本住所で運営していること
・法人orDUNS(ダンズ)ナンバーを取得している個人であること
個人事業主で運営している方だけはDUNS(ダンズ)ナンバーの取得が必要になるので一手間増えます。DUNSというのは分かりやすく言うと企業を識別する番号のことです。
要するにAmazon側としても日本の中小企業であるかを調べるのに法人なら法人番号で簡単に審査できますが、個人名義での申請だと本当に日本に籍があるのか分かりませんからね。そこでDUNSナンバーがあれば確実に日本で運営しているかが判別できるようになるというわけです。
DUNSの申請は東京商工リサーチから。
条件を満たしているセラーであればあとはテクニカルサポートに問い合わせを行い、
- 中小企業バッジを付与してほしいという内容
- ブランド登録しているブランド名
- セラーID
- 会社住所
- 代表者名
- 法人番号 or DUNSナンバー
これらの情報を伝えてください。申請後、Amazon側での審査が行われ、無事承認されれば、中小企業バッジが商品ページに表示されるようになります。
7.在庫紛失リカバリーサービス
Amazonで商品をFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用して販売していると、在庫の紛失や損傷といった問題が発生することがあります。在庫の取り扱いはAmazonが行いますが、まれにFBAの倉庫内で商品が紛失、破損、または誤配送されることがあります。このような場合に利用できるのが、在庫紛失リカバリーサービスのPicaro.aiです。
このサービスを活用することで、以下のようなFBAの在庫に関する損失を回収し、業務の円滑な運営をサポートすることができます。
Picaroのリカバリーサービスは補填確定の金額から30%の手数料だけで利用可能です。
月額利用料などかからないため、登録しておいて損はありません!
在庫紛失リカバリーサービスとは?
在庫紛失リカバリーサービスは、AmazonがFBA倉庫での在庫の紛失や損傷に対して補償を提供するサービスです。具体的には、以下のような状況で利用できます。
- 在庫紛失:倉庫内で商品が紛失した場合、Amazonはその商品の損失分を補償します。
- 損傷:Amazonの取り扱いによって商品が破損した場合、補償が提供されます。
- 誤配送:顧客や別の倉庫に誤って配送された商品が回収されない場合、補償対象になります。
このような損失が発生した場合、Amazonのシステムで自動的に検知され、一定の調査期間を経た後、補償が提供されます。補償は通常、商品の販売価格または仕入れコストに基づいて行われます。
在庫紛失リカバリーサービスのメリット
1. 損失の最小化
在庫の紛失や破損が発生すると、それは売上の機会損失となりますが、このサービスを利用することで、その損失を最小限に抑えることが可能です。Amazonは迅速に対応し、補償を提供してくれるため、販売者は安心してビジネスを運営できます。
2. 自動検知システム
在庫紛失リカバリーサービスは、Amazonのシステムによって自動的に紛失や損傷を検知し、問題が確認されると自動的に補償手続きが開始されます。これにより、手動で問題を追跡する手間を省くことができ、業務の効率化に寄与します。
手動で行うリカバリーの申請手続き
Amazonは通常、在庫の紛失や損傷を自動的に検知し、補償を提供しますが、問題が検知されずに見落とされることもあります。その場合、販売者自身でリカバリーを申請することが可能です。
以下の手順で申請を行います。
- セラーセントラルにログインし、在庫管理画面に移動します。
- 「フルフィルメントレポート」を確認し、紛失や損傷が発生しているかどうかを確認します。
- 該当する商品の問題が確認された場合、Amazonのサポートに連絡し、リカバリーの申請を行います。
- 必要な情報を提出すると、Amazonの調査が行われ、補償金の支払いまたは在庫の回復が進められま。
実際やってみるとわかりますが、手動でこれを行うのは中々大変な作業です。Picaroを利用した方が多少手数料かかりますが圧倒的にラクでおすすめです。
8.Amazon広告費のクレジットカード支払い設定
Amazonでの広告運用をより効果的に管理するためには、広告費の支払い方法を適切に設定しておくことが重要です。Amazon広告の費用は、通常、販売した商品の売上から自動的に差し引かれる仕組みになっていますが、クレジットカード払いに切り替えることで、以下のようなメリットが得られます。
クレジットカード払いのメリット
1. 資金繰りの柔軟性
クレジットカードで広告費を支払うことで、広告費を後払いにできるため、資金繰りに余裕を持たせることが可能です。特に、売上が確定する前に広告費を支払う必要がある場合、クレジットカードの支払いサイクルを活用してキャッシュフローの改善が期待できます。
2. ポイントやキャッシュバック
クレジットカードによっては、ポイント還元やキャッシュバックの特典があります。広告費は月々高額になることが多いため、ポイントが貯まりやすく、その分をビジネス経費の削減に充てることも可能です。
3. 支払いの分散と管理の簡素化
クレジットカードを使用することで、広告費の支払いを他のビジネス経費と分けて管理できるため、支払い管理が簡素化されます。広告費が他の経費と混在することがないため、経理処理もスムーズに行えます。
クレジットカード支払いの設定方法
Amazonセラーセントラルで、広告費の支払い方法をクレジットカードに変更するには、以下の手順を行います。
- Amazonセラーセントラルにログインし、「設定」メニューを開きます。
- **「アカウント情報」を選択し、「支払い情報」**に進みます。
- 支払い方法としてクレジットカード情報を登録します。ここで、広告費の支払いをクレジットカードに切り替えられます。
- 広告キャンペーンごとに支払い方法を確認し、適用させることで、広告費の支払いがクレジットカードに設定されます。
クレジットカード支払いを利用する際の注意点
1. 利用限度額の確認
広告費は月々の支出が高額になることが多いため、使用しているクレジットカードの利用限度額をしっかり確認しておくことが重要です。限度額を超えてしまうと、広告の運用に支障が出る可能性があるため、カード会社への限度額引き上げ申請などを事前に行うことを検討しましょう。
2. クレジットカードの選択
ポイント還元率やキャッシュバック率など、クレジットカードの特典内容はカードごとに異なります。広告費の支払いに適したビジネスカードや、高い還元率のカードを選ぶことで、より効果的に経費削減を図ることができます。
3. ポイントの税務処理
クレジットカードでの支払いは便利ですが、ポイント取得時の税務処理には注意が必要です。一般的な個人利用で獲得したポイントは税務処理が不要ですが、事業用で獲得したポイントとなると課税対象で処理する必要が出てきます。
あとは法人で運用しているけどポイント還元率の高い個人用クレカで決済している場合も注意が必要ですね。課税対象のポイントは個人に付与されているのと、個人名義で経費精算しているため立替精算書の発行が必要になります。
担当の税理士さんにポイントとクレカの仕分け処理については事前に確認を取っておきましょう。
まとめ
Amazonでの販売において、効率的な広告運用やプロモーション戦略を導入することは、売上拡大や顧客獲得において重要な要素となります。しっかりと活用することで、競争の激しい市場で他のセラーと差別化し、効果的な販促活動を行うことが可能です。
各機能やツールを適切に活用することで、売上向上や効率的な運営が実現可能です。広告戦略やプロモーション活動、在庫管理の最適化により、より効果的にAmazonでのビジネスを成功させるための道を切り開いていきましょう。