「Amazon広告の出し方が知りたい」
「どんな種類の広告を出したらいいの?」
「効果的なやり方は?」
Amazon広告は、商品やストアの認知度を高めて売上アップにつなげるために打ち出すべき施策の1つです。しかし、広告の種類が豊富で設定する箇所も多く、難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
また、出稿は有料であるため、適当に出して損をしたくないですよね。
正しい手順・設定で広告を出して、しっかり成果を出すことが大切です!
今回は、物販歴7年以上、自社ブランド販売歴5年を超えるTasが以下の内容を解説します。
- Amazon広告の基礎知識
- 広告の出し方
- 効果が出やすい設定方法
- 広告を出す目的と出し方のコツ
Amazon広告をうまく活用して売上アップにつなげたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
(実績者の声:【Tas Media】指導した方たちとの対談動画)
Amazon広告の基礎知識をサクッと解説
Amazon広告とはどのようなものなのか、まずは基本をチェックしておきましょう。
- おもな広告の種類
- Amazon広告を出すべき理由
2つの内容に分けて解説します。
1.おもな広告の種類
Amazon広告にはいくつかの種類があります。1つのページにさまざまな広告が多数表示されるため、どんな種類があるのか知っておくと、施策に役立ちます。
まずは、知っておきたい3つの広告の種類と特徴を見てみましょう。
1-1.スポンサープロダクト広告
Amazonスポンサー広告は、大口アカウントを持っていれば誰でも利用できるのが特徴です。
Amazonの検索結果や商品の詳細ページなどに表示されます。
スポンサープロダクト広告は誰でも利用しやすいので、出し方をしっかりマスターしておくことをおすすめします。
1-2.スポンサーブランド広告
Amazonにブランド登録申請し、承認されたアカウントのみ利用できるのがスポンサーブランド広告です。
表示例は、以下のとおりです。
いくつかのブランドと商品が同時に表示されるのが特徴です。
1-3.ディスプレイ広告
Amazonディスプレイ広告は、セラーセントラルの中からではなく外部サービスから打ち出す広告です。
以下のような場所に表示されます。
Amazon以外のサイトにも表示できるのがディスプレイ広告の特徴です。
2.Amazon広告を出すべき理由
Amazon広告を出すと検索結果の上位に表示されやすく、多くの人が閲覧する場所に掲載できます。たとえば月10万件ほどの検索数があるキーワードなら、MAX10万人の目に触れる可能性があるということ。
見てもらえる人が増えれば、それだけ購入のチャンスも生まれます。
また、Amazon広告でしっかり成果を出せると、やめたとしても販売数のキープが見込めるメリットがあります。Amazonの自然検索では、閲覧数やキーワードに対するクリック率、成約数などで上位に表示される商品が決まってくるもの。
広告ブーストでクリック数や成約数が取れていれば、その後の自然検索でも上位表示される可能性が高まります!
そのため軌道に乗った後は、広告費を縮小したとしても一定の売上が期待できます。
Amazonスポンサー広告の出し方6ステップ
Amazon広告の出し方を具体的に紹介します。
- キャンペーンを設定する
- ターゲティングを決める
- 入札戦略の設定を行う
- 広告グループを設定する
- 広告に掲載する商品を選ぶ
- 除外キーワードを設定する
なお、ここではスポンサープロダクト広告のやり方を解説します。
Amazon広告にはいくつかの種類がありますが、スポンサープロダクト広告の出し方を知っていれば他の広告の設定はそれほど難しくないので、まずはここをマスターしましょう!
なお、こちらの内容についてはYouTube動画「Amazonスポンサー広告の作り方と初心者オススメの設定方法」にて解説しているので、あわせてご覧ください。
1.キャンペーンを設定する
まずは、スポンサープロダクト広告のキャンペーンを設定します。
- キャンペーン名:適当な名前でOK
- 開始日/終了日:開始日が決まっていなければ本日付け、終了日は特に設定しなくてよい
- 1日の予算:1,000円~5,000円でスタートするのがおすすめ
特に予算に迷うかと思いますが、はじめのうちは少ない金額から始めて様子を見てみるといいでしょう!
2.ターゲティングを決める
次に、ターゲティングを「オート」または「マニュアル」から選択します。
- オートターゲティング:自分で設定しなくてもAmazon側で勝手に決めてくれる
- マニュアルターゲティング:自分で細かい設定をおこなう
オートターゲティングのほうが便利と思うかもしれませんが、採算を取りやすいのはマニュアルターゲティングです!
オートだと、余計な場所に露出して無駄に予算を使ってしまうリスクが高まります。なるべくマニュアルターゲティングで狙うべきキーワードをしっかり設定したほうが成果は出やすいでしょう。
3.入札戦略の設定を行う
次に「キャンペーンの入札戦略」を設定します。
入札戦略は、以下3つの項目から選択可能です。
- ダウンのみ:広告が販売につながらないと判断された場合、入札額を自動的に引き下げる
- アップとダウン:広告の状況によって自動的に単価を引き上げたり引き下げたりする
- 固定:入札単価の引き下げや引き上げが行われない
初心者は、無駄に予算を消化されてしまうリスクが高いアップ・ダウンを避けたほうがいいでしょう!
「ダウンのみ」または「固定」を選択することをおすすめします。
4.広告グループを設定する
広告グループの作成は、フォルダ分けのようなイメージです。
1つのグループにまとめても問題ありませんが、複数の商品を扱う場合は設定しておくと便利です。
5.広告に掲載する商品を選ぶ
広告に掲載する商品を選択します。セラーセントラルに登録している商品一覧が出てくるはずです。
広告に掲載する商品を選択する
一覧から選択することもできますが、ASINで検索も可能です。また、リストアップやCSVのアップロードでも追加できるので、商品が多い方は活用してみてください。
ターゲティングで金額を設定する
上の画像はオートターゲティングの金額設定画面です。
初心者の方でどれくらいの金額に設定すればわからない場合は、Amazonが推奨する金額をそのまま入力して構いません!
6.除外キーワードを設定する
除外キーワードについては、必須ではありませんが設定しておくといいでしょう。
除外キーワードは、広告を配信したくないキーワードを入力します。たとえばAndroid用のスマホケースを売りたいなら「iPhone」や「アイフォン」などを設定します。
Androidの端末を持っている方がiPhone専用ケースを購入することはほとんどないですよね!
キーワードだけでなく、除外したい商品も登録可能です。たとえば「iPhoneケース」に関する商品を登録しておけば、そのページにはおすすめ商品として表示されません。登場させたくない商品がある場合は、しっかり設定しておくのがおすすめです。
なおTas公式LINEでは、AmazonOEMに関する有益なコンテンツを無料で配布しています。これからAmazonを含めた物販事業を拡大していきたい方は、ぜひ登録してみてください!
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初心者向け!Amazonスポンサー広告の細かい設定方法9ステップ
Amazonスポンサー広告を始めたばかりの方に向けて、おすすめの細かい設定方法を紹介します。
- 商品の露出キーワードをピックアップする
- PPCを把握する
- キーワードの露出優先順位を決める
- 露出先カタログをピックアップする
- スポンサーブランド広告の競合をチェックする
- マニュアルターゲティングを設定する
- スポンサーブランド広告を設定する
- スポンサーディスプレイ広告の設定をする
- 数値のチェックを行う
リリース直後にしっかり成約を取るためには、広告の細かい設定が重要です。ぜひ参考にしてみてください。
なお、ここで解説する内容はYouTube動画「【最適解】Amazonスポンサー広告初期のオススメ設定方法9手順を詳細に解説!【中国輸入 OEM】」でもご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください。
1.商品の露出キーワードをピックアップする
まずは、お客さんにどんなキーワードで検索してもらいたいかを考えます。
おすすめは「セラースプライト」を使ってキーワードを抽出する方法です!
なおセラースプライトは、Amazonのリサーチにおいて必須級のツールです。必要経費として取得することをおすすめしています。
無料でお試しできるので、ぜひ詳細をチェックしてみてください!
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どんなツールなのか気になる方は、関連記事「【使い倒してわかった】セラースプライトの使い方と17の機能を完全網羅!画像付きで詳しく解説」をぜひご一読ください!
逆引きリサーチをクリック
セラースプライトをダウンロードすると「逆引きリサーチ」というボタンが出てくるのでクリックします。
キーワードの候補が出てくる
下部に上の画像のようなキーワードの候補が出てくるはずです。候補から、検索されそうなキーワードをピックアップします。
詳しいリサーチ方法はテキストよりも動画のほうがわかりやすいので、こちらのYouTube動画「【完全版】OEMの商品リサーチ方法を実演解説します【中国輸入】」をぜひ参考にしてください。
2.PPCを把握する
「PPC」は、ワンクリックあたりにかかるコストのことです。
セラースプライトを使えば「PPC入札額」という項目が出てくるので簡単にチェックできます!
PPC入札額は、成約率と関連します。レビューゼロの全く新規の商品の場合、成約率はだいたい5%と仮定します。5%だと、20回クリックされれば1件の成約が取れるということ。
推奨入札額が30円の商品の場合、20回クリックで600円くらいの広告コストがかかります。利益が600円以上の商品であれば、広告を出してもしっかり採算が取れると考えられます。
ただし、表示されているPPC入札額は目安です。また、成約率も実際に広告を出してみないとわからない部分もありますが、広告運用に慣れるためにもやっておくと良いでしょう。
3.キーワードの露出優先順位を決める
1の工程でキーワードをいくつか抽出しましたが、その中での優先順位を決めていきます。
広告をリリースする際は、成約率が高くなりそうなキーワードのみを選んだほうが、売上につながる可能性が高まります!
順位が下のキーワードは、商品との関連性が薄くなっています。優先度の低いキーワードを設定するのは、カタログがある程度育ってからにしたほうが、売上アップにつなげやすいでしょう。
4.露出先カタログをピックアップする
競合他社のページから自分の商品を見てもらい、購入してもらうためのカタログを選ぶ必要があります。どのカタログの広告枠に掲載すれば、自分の商品に対してお客さんが興味を持ってくれるのかを考えます。
広告をはじめて出す場合、商品のレビューがありません。そもそもお客さんが流れてくる可能性はかなり低い状態なんです…!
たとえば、タンブラーを販売しようとしたときに以下のカタログを選ぶとします。
売れている商品なら、広告を出しても閲覧数が増えると考えるかもしれません。
しかし「2,480円」「レビュー数3,069件」の商品に対し、同じような見た目で価格はやや高い3,000円、レビューなしのタンブラーの広告を出したとしても、あなたの商品が選ばれることはないでしょう。
商品の見た目や価格など、何かしらで興味を持ってもらえるように、自分の商品が優位性を取れるカタログを選ぶことが大切です。
5.スポンサーブランド広告の競合をチェックする
スポンサーブランド広告を活用している競合がいるかどうかもチェックします。スポンサーブランド広告は、商品ページの上部だけでなく、中盤あたりの動画広告も含まれます。
検索最上部の面に表示されるスポンサーブランド広告
画像は検索画面最上部に表示されるスポンサーブランド広告です。有名ブランドが表示されていますが、市場によってはOEM商品が出していたり、そもそも活用されていなかったりするケースもあります。
検索画面中盤あたりに表示されるスポンサーブランド広告
少し下のほうにスクロールすると表示される動画広告もスポンサーブランド広告です。
なお、スポンサーブランド広告はブランド登録しないと出稿できません、特に中国人セラーの商品は、日本でわざわざ商標を登録することが少なく、スポンサーブランド広告を出していないケースは多くあります。
このような市場であれば、プロダクト広告よりもブランド広告に重点を置くといった方法が選択できます!
6.マニュアルターゲティングを設定する
スポンサープロダクト広告には、AIが自動で運用する「オートターゲティング」と、自分で設定する「マニュアルターゲティング」があります。オートのほうが簡単ですが、なるべく自分で設定を行うマニュアルを活用するのがおすすめです。
特にはじめのころは、AmazonのAIもどこに露出させるのがいいのか把握できていないため、手探り状態です。効果が出るまでに時間がかかってしまいます…!
AIに任せっぱなしだと、スタートダッシュを切る大切な期間が終わったころに、ようやく広告が回り始めることになってしまいます。
狙うべきキーワードに対して確実に広告を出すには、マニュアルを選択して自分で設定したほうが効率よく運用できるでしょう。
7.スポンサーブランド広告を設定する
スポンサーブランド広告には「ヘッドライン広告」「動画広告」の2つがあり、どちらも活用するべきです。
「ヘッドライン広告」や「動画広告」は、スマホアプリで検索したときの画面占有率が高いんです!
実際のスマホ画面では、スポンサーブランド広告が以下のように表示されます。
ユーザーが見た時に広告が画面に大きく表示されていると、他の商品に目移りする可能性が低くなります。結果的に、購入につながる確率がアップするでしょう。
8.スポンサーディスプレイ広告の設定をする
スポンサーディスプレイ広告は商品ありきなので、難易度は高いです!
ディスプレイ広告は、スポンサープロダクトやブランド広告とは違ったデータが取れることも多く、万人向けの施策はなかなか難しいのが現状です。
しかし、1回自分の商品を見てくれた人に対して再度表示させる「リマケ広告」であれば、成果が出やすいといえます。人は接触回数が増えれば増えるほど、興味がわいたり親近感を持ったりするためです。
「自分の商品を7日以内に見てくれた人に対して広告を出す」といったように短い期間から広告を出して、採算が十分取れるようであれば期間を伸ばすのがおすすめです。
9.数値のチェックを行う
広告を出したら、どれくらい成果が出ているのか毎日数値をチェックすべきです。
ただし、間違っている場合や変な数値が出ていない限り、頻繁にいじるのはおすすめしません!
- スポンサープロダクト広告→計測期間は7日ほど
- スポンサーブランド、ディスプレイ広告→計測期間は14日ほど
であるため、数値を毎日チェックしつつ、1週間・2週間単位で調整していくことを推奨します。
Amazon広告を活用する際に考えるべき目的と出し方のコツ
Amazon広告を出す目的は、おもに3つのパターンに分けられます。
- 成約実績の最大化
- 利益の最大化
- スピード重視
出し方のコツとともに詳しく解説します。
1.成約実績の最大化
リリース初期は、まず成約実績がほしいところです。「絶対にこのキーワードで実績を作りたい」というものがあれば、スポンサープロダクト広告を活用します。
設定で重要なのは、以下の4点です。
- 「キーワードターゲティング」でキーワードを設定し「完全一致」にする
- ターゲットとなる顧客が同じ競合の場合には入札単価を高めにする
- マニュアルターゲティングメインで出稿する(オートターゲティングは控えめにして、売れるフィールドを探すのに使う)
- 入札戦略は「ダウンのみ」または「固定」を選択する
成約実績の最大化を狙う場合は、とりあえず一番売れやすく予算が回りやすいスポンサープロダクト広告のみを押さえておけばOKです!
2.利益の最大化
広告を出す目的が利益の最大化なら「単価を安く面を広く」を意識するのがおすすめです。
スポンサープロダクト広告は年々入札単価が上がっており、前年比50%増になっているケースも少なくありません。入札単価が上がってしまうと、利益の最大化は年々厳しくなります。
おすすめは、スポンサーブランド広告とディスプレイ広告を活用して、安く出稿できるフィールドを広げることです!
ただし、意味のない面の広げ方は効果的ではありません。キーワードと商品をしっかり指定した上で広告を出すことが大切です。
3.スピード重視
「スピード重視」はやや番外編的な考え方ですが、採算は後回しにしてカタログのスコア向上と成約実績のみをスピード化することです。
正直赤字になりやすい方法ではありますが、僕はあえて実践することがあります!
広告を出すポイントは、以下のとおり。
- 成約しそうなキーワードを数十個ピックアップし、すべて「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」に適用する
- 露出パターンを150~200程度に増やし、金額高めの固定入札に設定する
これでスピード化できる理由は、成約率は低いけれどたまに売れるキーワードも取りこぼしなく拾えるからです。無駄なクリックも増えてしまいますが、成約につながるチャンスを逃すことがありません。
採算が合わないフィールドはすぐに調整すれば、赤字のリスクも最小限に抑えられるでしょう。ただし、ある程度事業の利益が出ている場合のみ有効な方法なので、これからスタートする方にはおすすめしません。
ここまで記事を読んで「Amazon広告って本当に売れるの?」と疑問に思う方は、関連記事「【やり方が重要】Amazon広告が売れないって本当?おすすめする理由や正しい設定方法を解説」もぜひチェックしてみてください。
ぜひ本記事を参考に、Amazon広告で商品販売を軌道に乗せて、売り上げを拡大していきましょう。
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