「D2Cの意味がイマイチよくわからない」
「B2Cとの違いをわかりやすく教えてほしい」
「メリットやデメリットについて知りたい」
物販に興味のある方や実際に取り組んでいる方であれば一度は聞いたことがあるD2C。しかし、具体的な内容はよくわからない方も多いのではないでしょうか?
あるいは内容こそ知っているけど、なぜこんなに盛り上がっているのか疑問に思っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、D2Cアパレルブランドで月の粗利益300万円を達成したTasが、以下の内容について解説します。
- D2Cとは何か?
- 注目されている理由
- メリット・デメリット
- はじめてのD2Cにアパレルをおすすめする理由
- 成功事例
ぜひこの記事を参考に、D2Cについての理解を深めてください!
(実績者の声:【Tas Media】指導した方たちとの対談動画)
D2Cとは何か?わかりやすく解説
D2Cとはどのようなものなのかや、B2Cとの違いについても解説していきます。
- D2Cとは製造者が顧客に直接販売すること
- D2CとB2Cとの違い
ひとつずつ見ていきましょう。
1. D2Cとは製造者が顧客に直接販売すること
D2Cとは「Direct to Consumer」の略称。製造企業が自社で開発した商品を、中間業者を通さず直接顧客に販売するビジネスモデルのことです。
D2Cが提供するのは、商品の機能だけではありません!
独自の世界観やライフスタイルを提供していることが大きな特徴です。たとえば、眼鏡メーカーの「Warby Parker」は「視力改善とスタイル提供」をミッションに掲げています。
直接顧客データを収集できるため、ニーズに合った商品開発をしたり、SNSを通じて顧客とコミュニケーションを図ったりが可能です。魅力的な商品ラインナップ、満足度の高いアフターサービスなどを提供し、付加価値をつけています。
2. D2CとB2Cとの違い
D2Cとまちがえやすい言葉に、B2Cがあります。B2Cとは「Business to Consumer」の略称です。B2Cは、企業全般が消費者に直接商品やサービスを提供するビジネスモデル。たとえば、Amazonのように製造者でなくとも商品を顧客に提供している場合、B2Cとなります。
D2Cは、B2Cの一部といえるでしょう。ただし、すべてのB2CがD2Cとは限りません。B2Cは、製造者だけでなく小売業者や販売代理店なども含まれます。
D2Cは、製造者から消費者へ直接販売するモデルを指すところが相違点だといえます!
D2Cが注目されている2つの理由をわかりやすく解説
D2Cが最近注目を集めているのはなぜでしょうか?理由は、次のとおりです。
- 市場規模が拡大している
- 顧客のニーズをとらえて商品開発する重要性が高まっている
ひとつずつ解説していきます。
1. 市場規模が拡大している
D2Cが近年注目を集めている背景として、日本のEC市場が拡大していることが大きな要因として挙げられるでしょう。
経済産業省が2022年に公表した調査報告によると、B2Cの市場は、2013年の約6兆円から2020年には12兆円を超えるまでに成長しています。大手ECプラットフォームの市場占有率は、全体の約70%と推定されています。
一方、自社製品を自社が運営するECサイトで直接販売するD2Cの成長も見逃せません。
現在メーカーは、大手ECプラットフォームと自社ECサイトのメリット・デメリットを見極めながらの販売戦略が求められています。
今後、D2Cの市場規模はさらに拡大することが予想されるでしょう!
参考:経済産業省 | 令和3年度 電子商取引に関する市場調査(pdf)
2. 顧客のニーズをとらえて商品開発する重要性が高まっている
これまでの大量生産・大量消費の時代では、製造者は大衆に向けた一般的な商品を生産していました。
でも、持続可能な社会への意識向上によって、消費者の考え方や需要は多様化しています!
顧客の声を直接聞き、ニーズを深く理解した上で独自商品を開発する必要性が高まっているといえるでしょう。企業が生き残るためには、消費者の声を製品開発のプロセスに取り入れることが求められています。
D2Cのメリット3選
D2Cには企業が顧客と直接やり取りできるという特徴があることから、メリットもさまざまです。
- 高い利益率が期待できる
- 特定ジャンルに絞った効率的なビジネスができる
- 顧客のニーズに合わせて対応できる
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 高い利益率が期待できる
D2Cは、小売業者などを通さずに中間マージンを削減できます。また、自社ECサイトで販売するのが一般的なことから、家賃や人件費など実店舗を運営するために発生する費用も不要です。
価格面で優位に立てますよ!
これまでの不特定多数を対象とした広告では、高いコストがかかっていました。D2Cでは、ターゲットを絞り込んだマーケティングができるため、高い利益率が期待できるでしょう。
2. 特定ジャンルに絞った効率的なビジネスができる
D2Cでは、商品の種類や数を絞った販売戦略が採用されています。たとえば、カジュアルウェアの製造・販売に特化したり、コーヒー豆のみを取り扱ったりというような形です。
顧客の信頼を獲得後、商品ラインナップを広げていくという戦略が一般的です!
商品を絞りつつも売上を維持するためには、顧客のロイヤリティを高めてリピート購入を促すことが必要でしょう。そのため、定期購入やサブスクリプション型の販売モデルを採用するD2Cブランドが増加しています。
3. 顧客のニーズに合わせて対応できる
D2Cは一連のプロセスを自社ですべて行うため、市場の変化や顧客のニーズをすばやくキャッチして事業を進められるでしょう。
市場の需要に即対応できるのは、大きな強みですね!
自社のオンラインショップからはさまざまなデータを得られます。
例えば、
- どの商品が売れているか
- 誰が何を買っているか
- SNSでの反響はどうか
などです。
情報を分析することで、どんなマーケティングが効果的か、どのような商品を開発すべきかが見えてくるでしょう。
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D2Cのデメリット3選
D2Cには、メリットだけでなく課題もあります。デメリットは、次のとおりです。
- 集客するためのコストがかかる
- ブランディングで認知度を高める必要がある
- 安定した収益を上げるまでに時間がかかる
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 集客するためのコストがかかる
D2Cは、自社でECサイトを構築したり、流通を整えたりする必要があります。ある程度の初期投資が必要になると考えてください。
本格的な機能を備えたECサイトを設立する場合、さらにコストがかかります…!
また、D2Cの運営には専門的なスキルが必要です。自社内にノウハウがない場合、新たに人材を採用したり、外部の専門家に依頼したりするコストも発生するでしょう。
2. ブランディングで認知度を高める必要がある
D2Cでは、既存のECモールのような集客力に頼れません。自社ブランドの認知度を上げ、購買者を増やすためのブランディングが重要といえます。
自社のECサイトにユーザーを引き付け、商品の魅力を伝えたりファンを獲得して販売につなげたりするためには、計画的なマーケティング施策が必要です。しかし、すぐに成果が出ない場合も多いでしょう。
運営が安定するまでのコストを計算に入れた上で、ブランディングを計画する必要があります…!
3. 安定した収益を上げるまでに時間がかかる
D2Cは、自社の商品やブランドの認知度を高めるためのマーケティングが必要です。
しかし、ユーザーに商品のファンになってもらうためにはある程度の時間がかかります…!
見込み客が顧客となり、さらにリピーターを増やすことで安定的な売上を達成するためには、中長期的な視野をもつことが大切です。
はじめてのD2Cにアパレルをおすすめする理由5選
はじめてD2Cに挑戦する人には、断然アパレルがおすすめです。理由は以下の5つが挙げられます。
- ロットを大量に積む必要がない
- 少ない受注量でも無在庫販売ができる
- 高単価で販売しやすい
- 関連商品の提案がしやすい
- 世界観の演出しだいで雰囲気を変えられる
ひとつずつ見ていきましょう。
なお、これから解説する内容は、関連動画「【流行りのD2C】 アパレルでのブランド立ち上げが初心者に圧倒的オススメな5つの理由」で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
1. ロットを大量に積む必要がない
アパレルでは、一度に大量の在庫を積む必要がありません。たとえば、化粧品やサプリメントなどを開発・販売する場合、ロットがかなり必要です。
アパレルは、ひとつの商品の最小発注ロット数が比較的少なく、数個からでも始められます。
新しく型を作るとなると話は変わりますが、通常は問題ありません!
2. 少ない受注量でも無在庫販売ができる
化粧品などの無在庫の場合、大量に注文しないと工場に依頼できません。MOQといわれる最小発注数量が設定されているからです。
しかし、アパレルの場合は最低ロット数が2〜3個からでも対応してくれます。受注がそれほどなくても、無在庫販売ができます。
キャッシュフロー的にも健全な運営ができますよ!
3. 高単価で販売しやすい
たとえば、サプリや化粧品であればある程度単価は決まっています。とがったブランドであれば、単価を上げることも可能かもしれません。しかし、1商品で数万円はなかなか難しいでしょう。
アパレルの場合、商品の品質やデザインによって単価を上げやすいのが特徴です。
アクセサリー系を十数万円で販売している人もいますよ!
4. 関連商品の提案がしやすい
アパレルでは、顧客に対して合わせ買いの提案がしやすいといえます。
いわゆるクロスセルですね!
アパレルはロット数が少なくても生産できるため、D2Cブランドとして他の商品の展開がしやすいからです。たとえば、パーカーを買った顧客に「パンツもどうですか?」と提案もできます。
5. 世界観の演出しだいで雰囲気を変えられる
たとえば、パーカーひとつとっても、ストリート系だったりキレイ目のカジュアルだったりとブランドの雰囲気やイメージを柔軟に変えられます。
ブランドのコンセプトやサイトのデザイン次第で、世界観を大きく演出できるでしょう。
個人の色をすごく出しやすいですよ!
【体験談】D2Cアパレルブランドの成功事例
僕は以前、レディースアパレルのD2Cビジネスに取り組んで挫折しました。
失敗した原因は、熱量です…!
スタッフは全員男性。商品についての知識や理解が不足していたことが、挫折の一因です。月の売上は、50万円にも届きませんでした。
しかし、その後心の底から「メンズの王になりたい!」という勢いで、メンズアパレルに転換しました。メンズの中でもさらに小さい市場で運営したところ、圧倒的な成果が出たのです。立ち上げから4カ月経過以降は、粗利益で約250〜300万円/月を切ったことはありません。
ただのお金儲けよりも大事なことが存在します!
自分がどれだけブランドに情熱を注げるかを前提として、市場分析を進めることが成功のポイントです。
D2Cを始めてみたい方は、こちらの記事「【現役のプロ直伝】D2Cの始め方を7ステップで解説!成功のポイントや実例も紹介」で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください!
ぜひこの記事を参考に、D2Cについて理解しメリット・デメリットを踏まえた上でチャレンジしましょう。
なお、Tasが運営している会社では、広告やSNSを主体にして集客をし、メルマガ・LINEなどを活用しながら作る売り上げが全体の多くを占めています。このようなD2Cに必要なマーケティング手法を学びたい方は、Tas公式LINEに登録して豪華特典を受け取ってください。
公式LINEでは、本記事で伝えきれなかった内容も詳しく解説しています。ぜひお役立てください!