Amazonで商品を販売しているセラーにとって、レビューは売上を左右する重要な要素です。特にネガティブレビューは、顧客の購入を妨げる要因となり、商品やブランドの信頼性にも大きな影響を与えます。
しかし、「不適切なレビューが付いてしまった」「削除できるかどうか判断が難しい」という悩みを抱えているセラーも多いのではないでしょうか?

実際にAmazonでは明らかに利用方法を間違えていたりするのに、ネガティブレビューを掲載してくる購入者も一定数発生します。これはAmazonという販路で販売する上で避けて通れません💦
そんな問題を解決するために今回紹介したいのが、VoCというAmazon特化型の外部ツールです。
このツールを活用することで、削除可能なレビューを自動判別し、一覧表示してくれるため、効率的にレビュー管理が行えます。
本記事では、レビューの重要性やネガティブレビューが与える影響を解説しながら、VoCを活用してネガティブレビュー削除を進める方法をご紹介します。


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Amazonにおけるレビューの重要性
レビューは売上に直結する要素
Amazonでは、多くの顧客が購入前にレビューを確認します。特に次の要素が顧客の購入意欲に大きく影響します。
・平均評価(レビューレート)
・レビュー件数
・最新のレビュー内容
高評価が多ければ、商品ページのCVR(コンバージョン率)やSEO効果も高まり、売上アップが期待できます。逆に類似製品を販売している競合他社よりもレビューが悪ければ目に見えて売上に影響があります。
Amazonは良くも悪くも比較検討が発生しやすいプラットフォームです。新規参入者でも戦いやすい理由は短期目線でフェアな戦いをしやすいというメリットも存在する一方で、長く運営している商品でも新入りに下剋上されてシェアを一気に取られる可能性もあります。
ネガティブレビューが与える影響
売上減少とブランド信頼性の低下
ネガティブレビュー(低評価レビュー)が増えると、以下のリスクが発生します。
・検索結果上でクリックされにくくなる
・ページへアクセスしてくれても成約率が低下する
・商品の平均評価が下がり、検索順位が低下する
・商品ページへのアクセス数が減少し、売上減少につながる
・ブランドの信頼性が低下し、リピーターの獲得が難しくなる
不適切なレビューや競合による意図的な低評価レビューが放置されていると、商品やブランドイメージに悪影響を及ぼしかねません。
削除可能なネガティブレビューとは?
Amazonには、削除対象となるレビューがいくつか定められています。具体的には以下のケースが該当します。
削除対象となるレビューの例
- レビュー内容が商品と関係ない
- 例:「配達が遅かった」「カスタマーサポートが対応してくれなかった」
- 誹謗中傷や不適切な言葉が含まれている
- 例:「最悪の商品だ!ゴミ!」「詐欺だと思う」
- 競合セラーによる不正なレビュー
- 明らかに不自然な低評価や商品を貶める内容
- 個人情報の記載
- 氏名、住所、電話番号などが記載されている
こういったレビューはAmazonのガイドラインに違反しているため、削除依頼を申請すれば削除される可能性が高いです。
詳しくはコミュニティガイドラインをご確認ください。
削除対象のレビューの報告


オーソドックスな報告方法は購入用ページの商品レビュー内にある削除対象レビューから、「レポート」をクリックします。


レビュー報告理由が表示されるので、該当するものにチェックをして送信すれば完了です。
基本的にこの報告での削除判定可否はAIが行います。報告を行っても削除されないケースもあることにご注意ください。
VoCの概要と機能
VoCとは?
VoCは、Amazonに特化した外部ツールで、レビュー分析だったりメール対応などをAIが行ってくれるというサービスを提供しています。今回の記事で紹介したいのは商品ごとのASINを指定することで、削除できる可能性の高いネガティブレビューを自動で判別し、一覧で表示してくれる機能です。
削除可能なネガティブレビューを発見し、Amazonへ削除申請を行う手順は以下の通りです。
ステップ1:ASINを指定しレビューをスキャン


サイドバーに表示されている「ネガレビュー検出器」をクリックすると、ネガティブレビュー削除アシスタント機能が表示されます。


検索窓の左に配置されている対象国(どの国のAmazonか)を選択肢、検索窓にASINを入力して分析ボタンを押してください。
ステップ2:削除可能なレビューを確認


レビュー件数が多い場合数分かかりますが、上記のような形で指定ASINのレビュー内容分布や、付着数推移、そして削除対象になり得るレビュー一覧が表示されます。
こちらのASINでは画面上部の注意書きに記載されている通り、306件の削除対象レビューが検出されました。


しかし、その内容をよく見てみると「繰り返しのテキスト、スパム」という括りで判定されたものでも、内容を確認するとそうでないというケースも多いです。



海外製のAI分析サービスなので、しっかり日本語レビューでの意図を汲み取っていない部分も多いみたいです。


一方で、上記のようにしっかりAI判定にマッチするレビューもちゃんとあります。


個人的な執筆時点での推奨設定として、違反内容のフィルタリングをかけるというのがおすすめです。特に「価格や在庫状況に関するコメント」では高確率でガイドライン違反のレビューを検出してくれていました。
このあたりは日本マーケットにちゃんと対応したAI学習を今後行ってもらえることを期待したいですね。



違反レビュー候補の総数が少ない場合は全部目を通すことをオススメします!
ステップ3:Amazonへ削除依頼を申請
判定結果をもとに、前述した通り購入ページの「レポート」から違反報告を行いましょう。1週間程度経っても消えていなければセラーセントラルから直接Amazonへ削除依頼を申請します。
レビューごとに「ガイドライン違反の理由」を明確に伝えることで、承認されやすくなります。


また、VoCの方で「申請テンプレート」という箇所にカーソルを合わせると、Amazonで依頼をする際の文章テンプレートをコピー可能です。現在は英語での文章で表示されますので、こちらを日本語に修正した上で提出しましょう。
まとめ:ネガティブレビュー管理を効率化し、売上を守る
Amazonでの販売において、レビュー管理は避けて通れない重要な施策です。ネガティブレビューが放置されると、売上減少やブランドの信頼低下を招く可能性があります。
レビュー管理を徹底し、Amazonビジネスを一歩先へ進めましょう!



